移動平均線
移動平均線とは英語にすると「moving average」となりMAとも呼ばれることもあります。
特定の期間のなかでそれぞれの終値の平均を表した線です。
例えば、特定の期間を5日間とした場合
日にち 終値 平均
1日目 5
2日目 7
3日目 5
4日目 4
5日目 6 5.4
6日目 3 5
このようになります。
これをグラフで結んだものが移動平均線となります。特定の期間は様々あり25日、75日、26週など長い期間のものでは、60ヶ月があります。
移動平均線を使うことで、チャートに慣れてきてしまってといろいろ考えなければいけないことが多くなり複雑に考えてしまいがちになりますが、移動平均線はシンプルにしてくれます。
そして移動平均線を見ることで今後その商品の値が上がっていくのか下がっているかがわかります。
何故かと言うと終値はその日の最終的な値なのでその値の平均が上がっているのならば、上昇トレンドあるということになるからです。
まず移動平均線には主に2つの種類があります。
1つ目は単純移動平均線(Simple Moving Average=SMA)です。これは先程説明したもので過去のデータをそのまま平均にしたものです。
2つ目は指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average=EMA)です。これは単純移動平均線とは違い最近の終値に重点を置くことです。最近のことに重点を置くことで過去のことよりも現在のことが重要ということです。
単純移動平均線だと過去に大暴落をしてしまうと今後の移動平均線にも影響を与えてしまい売買のタイミングを逃してしまうかもしれませんが、指数平滑移動平均だとあまり影響を与えずあまりタイミングを逃さなくなります。
移動平均線でトレンドを見つける方法はいくつか有ります。
例えば移動平均線を1本表示して移動平均線と価格の推移を見ればわかったりします。
移動平均線が価格の下の方にあれば単純に過去の平均よりも上がってるので上昇トレンド、逆に線が価格の上の方にあれば過去の平均よりも低いので下降トレンドとなります。
しかしながらこれはシンプルすぎるからこそ弱点になります。例えば、何かがきっかけで一時的に価格が上回るという「ダマシ」に引っかかりやすいです。
この「ダマシ」に引っかからないために移動平均線を複数組み合わせて防ぎます。
2~3本の移動平均線を使うことでもっと正確に分析できるようになります。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と、その上下に値動きの幅を示す線を加えた指標のことをいいます。
1980年台にジョン・ボリンジャー氏が考案したことからこの名前がつけられた。
ボリンジャーバンドは売買のタイミングを見極めたりするためのもので、投資家によく使われておりかなり信頼度が高い指標の一つです。
ボリンジャーバンドは上から+3σ(シグマ)、+2σ、+1σ、中央線(移動平均線)、―1σ、―2σ、―3σの七本の線を使います。
この七本の意味は、+1σと―1σの間に相場がある確率を約68%、
+2σと―2σの間に相場がある確率を約95%、
+3σと―3σの間に相場がある確率を約99.7% を示しています。ボリンジャーバンドは一定の幅に収まる確率を統計学の方法で表したものなのです。
売買のタイミングは、もちろん相場が+1~3σに当たったら統計的に普段よりも買われすぎているということなので“売りサイン”、反対に―1~―3σに当たったのならば普段よりも売られすぎているということなので“買いサイン”です。
しかし+3σ、+2σ、―2σ、―3σまで来てしてまうと5%以下の確率ということなのでトレンドが単純に変わったという可能性もあります。
その場合は先程と逆の行動、つまり+3σと+2σに到達したとするならば“買いサイン”、―2σと―3σに到達したとするならば“売りサイン”と判断するべきなのです。
ボリンジャーバンドの基本的な動きには3つあります。
1つめは「スクイーズ(squeeze)」です。日本語では「絞る」という動詞でよく使われます。なのでボリンジャーバンド同士の間隔が狭いことを言います。感覚が狭いってことは、あまり動きが大きくないということなので売買のタイミングには不向きです。
2つめは「エクスパンション(expansion)」で、日本語では「拡大」を意味します。スクイーズとは反対に幅が大きく売買のタイミング的にはすごく良いです。
3つめは「バンドウォーク」です。これはエクスパンションの後に頻繁に見ることのできるもので一定方向にボリンジャーバンドに沿って相場が推移していくことを言います。エクスパンションの後だけでなくいきなり表れることもありますが、その場合は投資家にとっては少し難しいそうです。
他の指標と併用するのがおすすめです。
ファンダメンタルズ
ファンダメンタルズとは、英語で「基礎・基本・根源・重要」という意味で国や企業などの経済状態などを表す指標で「経済の基礎的条件」と訳されます。ファンダメンタルズの材料となる経済指標は、週・月・四半期ごとに各国により発表されており、この発表の前後に大きく変動するのです。
つまりこのファンダメンタルズが為替や株価を変動させる要因になるということです。
このファンダメンタルズを利用してFXをやる人を「ファンダメンタルズトレーダー」といいます。「ファンダメンタルズトレーダー」は、ローソクチャートなどをあまり参考にせずに景気や情勢などの世界の流れを見極めながら「いま〇〇〇〇がはやってるからここに投資しよう」とします。しかしながら噂などでも簡単に変動してしまいます。
先程のファンダメンタルズの材料となるものは国で発表される経済状況やニュースです。
例えば、日本の首相が日本の利益のために衣服の会社にたくさん援助すると公言したとします。そしたら少なくとも衣服の業界に投資家が投資しようとします反対に、ある国が大量に他の国からお金を借りたり情勢が良くないのならば誰も投資しようと思いませんよね。
それに加えて、一国の情勢だけでなく全世界の国の情勢を注意しなければなりません。その理由としては、もしトランプ氏が「A国とは貿易をしない」となったらA国に投資しようと思いますか?おそらく思いませんよね。
これが「ファンダメンタルズ分析」です。これはファンダメンタルズをもとに投資することです。つまり、ファンダメンタルズ(国や企業などの経済状態などを表す指標)を使う投資を「ファンダメンタルズ分析」といい、この投資家を「ファンダメンタルズトレーダー」といいます。
ファンダメンタルズ分析の悪いところは、
・そのニュースや状況が本当になるのかわからない
・テクニカル分析よりも情報を得るのがおそい
・もう既にファンダメンタルズが織り込まれてるか判断できない
などあります。この3つめは難しいかもしれません。これは、ファンダメンタルズも織り込んで現在の相場なのかもしれないということです。
例えば、好調だった飲食店がすこし赤字になってしまいました。後日この飲食店が不祥事を起こしていたということが報道されたとします。なぜ赤字になってしまったのでしょう?
不祥事を起こしていたから下がってしまったかもしれないですし、たまたま下がってしまっただけかもしれません。これがなぜ悪い点かと言いますと、不祥事を起こしていたから下がってしまったとするとその後の飲食店は同じくらいの赤字が続くと予想ができます。しかしもしたまたまその期間だけ下がってしまったとしたら翌月報道のせいで、さらに赤字になることが予想されます。
ファンダメンタルズの良いところは
・なんといっても相場に一番影響がある。
・変化が緩やか
などがあります。
テクニカルトレード
テクニカルトレードとは
取引価格の変化を過去に発生したパターンから予想・分析しようとする手法です。
その手法をとる投資家を「テクニカルトレーダー」といいます。
ファンダメンタルズ分析と反対の言葉としてつかわれます。ファンダメンタルズではチャートを主として使いませんが、テクニカルトレードではチャートに忠実に売買をします。
チャートは実際の結果としてできたものであり、それを図にしたものであり過去にも似たようなパターンがあれば、将来も同じようなパターンになる可能性が高いと考えられます。
良い点としては、
・目で相場の動きがわかり、行動にうつせる
・ファンダメンタルズとは違い経済に詳しくなくていい
・完全に自分が頑張れば頑張るほど勝てる!
・チャートだけみるだけ
・過去のチャートは絶対なので頼りになる
などです。テクニカルトレードではトレンドやパターンをみつけ売買シグナルをみつけるのが一番の役割です。トレンドやパターンの見つけ方も載せるのでそちらを見て下さい。
自分で売買シグナルの見つけ方の法則を頑張って見つけ、100%あたるかもしれませんね。自分で研究すればするほど勝つことができるかもしれません。
悪い点としては
・過去のデータが全く同じになるかはわからない
・経済的におおきな変化についていけない
・膨大な量の情報やチャートがあり難しいかもしれない
などがあります。やはりテクニカル分析の一番の敵は膨大な情報量だと思います。
ある分析方法では買いのサイン、ある分析方法ではまだ、みたいなことが多くあります。分析方法もさまざまあり、例えば
・移動平均線
・RSI
・GMMA
などを使う分析方法があります。なので自分が好きな分析方法を多用して言ったほうが良いと思います。
僕は移動平均線はまず理解するべきだと思います。理由は結局は人間が相場を動かしているのでたくさんの人が利用している移動平均線を理解するべきだと思うからです。それに加えてファンダメンタルズを使うもっといいかもしれませんね。